2010.04.14 miércoles
アグスティンはパリなどでバーデンに何度か会っていますが、そんなに密な交流があったわけではありません。でもブラジルでかなり詳細なバーデン・パウエルの自伝が出ているのだそうで、その本の著者がアグスティンにもバーデンをどう思うか取材をしてきたそうです。その作者からアグスティンが聞いた話。
映像や写真にも残っていますが、バーデンでは薬指と小指に火のついたタバコをはさんで演奏することがあります。でも1曲演奏する間中、そのタバコからは決して灰が落ちないのだそうです。
もう一つ。バーデン・パウエルがある時果物ナイフでうっかり左の親指をざっくり切ってしまいました。傷が骨に達するかというほどの大怪我だったのに、バーデンは病院にも行きませんでした。2日後、コンサートのため現れた彼の左手の傷はすっかりなくなっていたそうです... もうほとんど都市伝説の域ですが、バーデンが主役だと何となく説得力があります。
アグスティンはバーデンを真似て、昔薬指と小指の間にタバコを挟んでよく吸っていたそうです(日本ツアー中も時たま自然に薬指と小指の間に挟んで吸っていることがありました)。リオデジャネイロを旅した時、そうしてタバコを吸っていたら、「まあそのたばこの吸い方カッコいい」といって美人が2人話しかけてきたそうです。なぜかその美人2人はその後車でやってきた男性に声をかけられるとあっという間にアグスティンのもとを去って行ったそうですが、アグスティンはその後ブラジルにいる間ずっとタバコを薬指と小指の間に挟んで吸っていました。でもその後女の子が話しかけてくることはなかったそうです。
文:西村秀人