2010.04.1 viernes
今回アグスティンがどんなギターを日本に持ってくるか、気に留めていたいた方も多かったかもしれません。我々も気にはなっていたのですが、いざ空港で出迎えてみるとシンプルなソフトケースに入れたギターを1本抱えて下りてきました。普段もわりとぞんざいな扱いなので意外だったのですが、ツアー後半に聞いてみると...実は今回もってきたのはここしばらくずっと使っている量産品なのだそうで、途中までは機械で作って最後だけ職人の手仕事、というもので1台 300ドル程度のものだそうです。でも遠出するから安いギターにしてきたのではなく、とても気に入っているのだそうで、お弟子さんたちみんなにも勧めているのだとか。良くご存知の方なら以前アグスティンがエストラーダ・ゴメスのギターを使っていたことを知っている方もあるかもしれませんが、あのギターはしばらく使っていたけど、結局納得いかなかったので売ってしまったそうです。
オフの日に神保町のギター屋さんにいってみました。結局買ったのはかなり軽く出来たギターのセミハードケース。帰りはそれにギターを入れ、荷物に預けていました(行きは機内に持ち込んで面倒くさかったみたいです)。預け荷物にして「大丈夫かいな?」と思いましたが、「弟子にもみんな同じギターを勧めたから、お礼に1台もらったんだよ。だから万が一壊れても大丈夫。」だそうです...。アグスティンはギターの空洞の穴の部分を自分の好みに合わせて大きくしたものを作ってもらっており、お弟子さんたちもそれを買うので今は通称「アグスティン・ペレイラ・ルセーナ・モデル」と呼ばれているそうです。
神保町のギター屋さんでは、以前トニーニョ・オルタが日本人の制作したギターを買ったという話を聞いて一生懸命調べていました。あまりに高いギターだったのでびっくりしていましたが、どんなギターだったのか興味があったみたいです。
ちなみにアグスティンがアルゼンチンからもってきたギターのソフトケースは我が家にそのまま残っています。
文:西村秀人