Sin Frontera Japan Tour 2016
Sin Frontera Japan Tour 2016
シン・フロンテーラス*日本ツアー2016
全国に深い感銘を残したタンゴ・ネグロ・トリオの2007年来日公演から10年。トリオのメンバーであったアルゼンチン出身でイタリア在住のベーシスト、カルロス・エル・テロ・ブスキーニが新たなプロジェクトをたずさえやって来る。
その名も「シン・フロンテーラス」(国境なし)。ウルグアイ出身の女性歌手アナ・カリーナ・ロッシとのコンビでフアン・カルロス・カセレスとオラシオ・フェレールという、惜しくも近年世を去った2人の偉大なアーティストに捧げたステージを展開する。フアン・カルロス・カセレスは2007年に来日したタンゴ・ネグロ・トリオのリーダーであり、パリにあってカンドンベやムルガなどのルーツミュージックの再興を試みたユニークな作品で知られた存在。フェレールは「ロコへのバラード」などアストル・ピアソラとの諸作でも知られるウルグアイ出身の詩人であり、アナ・カリーナを見出した人物でもある。
さらに今回の日本公演にはヨーロッパ屈指のバンドネオン奏者であるオリビエ・マヌーリが特別にゲスト参加する。オリビエは日本を代表するベーシストの一人、斎藤徹のプロジェクトなどで来日経験もあり、カルロス・ブスキーニとはヨーロッパでのトラディショナルなタンゴ演奏の活動でも共演している。
アナ・カリーナのクールなボイスと都会的なセンスが、フアン・カルロス・カセレスの伝統を受け継ぐカンドンベやミロンガ、そしてタンゴの古典や現代作品にいかに生かされていくのか、大いに期待できる。ブエノスアイレス~モンテビデオ~パリ~ローマ....グローバル化時代に生きるタンゴとそのルーツミュージックの世界が花開くことだろう。
(名古屋大学大学院准教授・PaPiTa MuSiCa 西村秀人)
シン・フロンテーラス*日本ツアー2016公演情報
2016/03/27(日)-4/5(火)
福岡・鹿児島・山口・神戸・名古屋・東京(昼・夜)・横浜・沖縄
※”PaPiTaMuSiCa”は3/31(木)神戸、4/1(金)名古屋、4/2(土)東京の夜公演をサポート
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。