ソロタンゴ*フォルクロリシモ曲目表*西村秀人・南米音楽サイト『カフェ・デ・パンチート』

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Music Air 「ソロ・タンゴ」 フォルクローレ放送曲目一覧(全18回分)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#1  Folklorísimo
8月30日(月)20:00~ 
8月は5週あるため、最終週はフォルクローレを放送。新着分の放送が前回で終わったので、今回より1回目からの再放送となります。今回はリトラル音楽の人気アーティストが勢ぞろいです。

*モンチート・メルロ
1954年ロサリオ生まれのアコーディオン奏者で、1964年父の楽団でプロ・デビュー、1967年から自己のグループで活躍するリトラル音楽の伝統派のベテラン。現地での人気は大変高い。ここでは自作が中心。
1. コスタ島 Isla Costa (Tarrago Ros-Ramon Merlo) –chamame-
2. あやまち Fracaso (Elpidio Herrera-Ramon Merlo) –chamame-
3. ビエン・エノルケタオ Bien enorquetao (Toto Meza-Ramon Merlo) –chamame-
4. 第六地区 Sexto distrito (Ramon Lescano-Ramon Merlo) –chamame-
5. 騒ぎ好きのガウチョ El gaucho pachanguero (Carlos Argentino) –campechana-
6. チャマメとサプカイの間には Entre chamame y sapucay (Ramon Merlo)

*ロス・デ・マイリン
サンティアゴ・デル・エステーロの南東140キロほどの場所にあるマイリンの出身者を中心に、1979年ブエノスアイレスで結成、84年にレコード・デ ビューを果たした6人組。サンティアゴ出身者による最高のチャマメ・バンドといわれ、非常に伝統的なスタイルを保持している。
7. フィエロ・ア・フィエロ Fierro a fierro (Salvador Gonzalez-Emilio Cuellar)
8. フアン・ジャカレー Juan Yacare (Mario Millan Medina) –chamame-
9. 消されたマーク Marca Borrada (Mario Millan Medina) –chamame-
10. 志願兵 El recluta (Mario Millan Medina) –chamame-
11. ケーキの中のビスケットみたいに Como galleta entre pasteles (Gutierrez) –chamame-
12. 蛙軍曹 Sargento Sapo (Mario Millan Medina) –chamame-
13.エリセオ・カスティージョ Eliseo Castillo (Tarrago Ros) –chamame-
14.(曲目テロップなし、詳細不明)

*ココ・ディアス
  1936年サンタフェ生まれのギター奏者・歌手。1963年ロス・カントーレス・デ・サラビナに参加するが、独立後はリトラル音楽に専念。ユーモアを交えた独特のスタイルで、田舎者に対するステレオタイプを含んでいるので彼のスタイルには賛否両論あるが、これまでに20枚以上のアルバムを出し高い人気を持っている。
15. 飛行機での私の旅 Mi viaje en avion (Coco Diaz) –chamame-
16. 私にはガンチョがある Yo tengo un gancho (Coco Diaz-Favini) –ranchera-
17. コリエンテスの嘆き Lamento correntino (Recop.Emilio Chamorro) –chamame-
18. 貞節ベルト Cinturon de castidad (Coco Diaz-Bonelli) –chamame-

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#2  Folklorísimo
2010年9月6日(月)20:00~<再放送9月10日 17:00~、9月12日 09:00~ >
現地で高い人気を誇る2組のアーティストが登場。

*オマール・モレーノ・パラシオス
 1938年ブエノスアイレス州生まれの歌手・ギタリストで、アマリア・デ・ラ・ベガの伴奏グループ、エルマノス・アブロードスを経てソロ活動を開始、パンパ地方のスタイルを専門とし、地元ではラジオを番組を持つなど高い人気を誇る。
1. ブエノスアイレス州 Provincia de Buenos Aires (Omar Moreno Palacios)
2. 太陽とわだちのロマンス Romance del sol y la huella (Osiris Rodriguez Castillos)
3. 俺は君に何も言ってない Nunca te dihe nada (Omar Moreno Palacios)
4. 漁師マルティンよ、通過させてくれるかい? Martin Pescador… me dejara pasar ? (O.M.Palacios)
5. ギャロップといななき Galopes y relinchos (O..Palacios)
6. トランプの日曜日 Domingo ‘e truco (O.M.Palacios)

*ラ・チャカレラータ・サンティアゲーニャ
  本シリーズではたびたび登場する人気グループ。1984年にフアン・カルロス・グラマホをリーダーとして結成、サンティアゴ・デル・エステーロの昔の楽団 のスタイルを現代に復活させた。グループからは多くの有名アーティストも輩出している。リーダーのグラマホは2009年12月に亡くなっている。12は彼に献呈された作品。
10と11には1976年サルタ生まれの女性歌手パオラ・アリアスが客演。
7. 回想しながら An~orando (Hermanos Simon)
8. ハンカチをふりながら Agitando pan~uelos (Hermanos Abalos)
9. モーツァルトの交響曲第40番 Sinfonia No.40 (Mozart)
10. ラ・サチャペラ La sachapera (Carlos Carabajal-Oscar Valles) –chacarea doble-
11. グアナコたちのパンパ Pampa de los guanacos (Agustin Carabajal-Cristofono Juarez) –chacarera doble-
12. ボンボおじさん El Tata Bombo (Cuti Carabajal-M.Ferreyra)
13. すれ違い El desencuentro (German Gomez-Sergio Perez)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#3  Folklorisimo
2010年9月20日(月)20:00~<再放送9月24日 17:00~、9月26日 09:00~ >
日本のファンにおなじみの深い3組が登場。

*ビクトル・ベラスケス
  1931年エントレリオス州生まれのギタリスト・歌手で、ガウチョ(牧童)の伝統である吟遊詩人(パジャドール)のスタイルを継承する大ベテラン。 1945年に上京、1954年にラジオでデビューを果たすが、レコード・デビューは1965年、初期はウルグアイのモンテビデオで成功を収め、ラジオ番組 なども持っていた。一度来日して東京の店にしばらく出演していたことがある。

1. 良き歌手 Buen cantor (J.Mendez)
2. 仕事のために Por trabajo (Arellano)
3. 春 La primevera (Victor Velazquez)
4. 私の愛しい葦毛の子馬 Mi viejo potro tordillo (Atahualpa Yupanqui)
5. ミロンガの形式によるコプラ Coplas por milonga (Victor Velazquez-Marcelino Roman)
6. ユパンキとの別れ Despedida a Yupanqui (Victor Velazquez)

*ロス・クアトロ・デ・コルドバ
ベテラン男性コーラスグループ。1960年代初めにロス・デ・コルドバとして結成、1968年メンバー交替に伴いロス・クアトロ・デ・コルドバに改称。メンバー全員が作詞・作曲も行う。

7. ちょうど今 Justo ahora (Victor Hugo Godoy-Pedro Favini)
8. 彼女を看てやれ Cuidala (Joaquin Galan-Lucia Galan) –chamame-
9. 行かせておくれ Dejame que me vaya (Roberto Ternan-Cuti Carabajal) –chacarera-
10. ごらん、同胞よ、私の国は何て美しい Mire, que lindo es mi pais, paisano (Argentino Luna) –milonga-
11. ラ・オマ(おばあちゃんの橋) La Oma (Pedro Favini-Daniel Altamirano) –chamame-

*ドゥオ・コプラナク
サンティアゴ・デル・エステーロ出身のフリオ・パスとロベルト・カントスによって1985年に結成、1991年にアルバム・デビューを果たしている。フェスティバルや海外公演も多数行っており、2009年にはガルデル賞の最優秀フォルクローレ・グループ賞を受賞した。これは初期の貴重な映像である。
12. エル・180 El 180 (Andres Chazarreta)
13. ハンカチをふりながら Agitando pan~uelos (Hermanos Abalos)
14. レチグアナの心 Corazon de lechiguana (Marcelo Ferreyra-Juan Carlos Paz)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#4  Folklorisimo
2010年10月4日(月)20:00~<再放送10月8日 17:00~、10月10日 09:00~ >
チャマメなどの形式で知られるリトラル地方のフォルクローレの特集。現代を代表する3グループが登場。

*アントニオ・タラゴー・ロス
リ トラル音楽の偉大な先駆者を父に持つタラゴー・ロスは1947年コリエンテス生まれのアコーディオン奏者・歌手。1966年に自己のグループを結成、翌年 ブエノスアイレスに進出、1972年にレコードデビュー。1980年代に「マリアは行く」を初め、新感覚の楽曲をレオン・ヒエコ、テレサ・パロディらと共 同で作り、リトアラル音楽に新しい流れをもたらした。

1.Cielo de albañil(大工の空)–chamame- (Antonio Tarrago Ros-Teresa Parodi)
2.El protozoario(原生動物)–chamame- (Antonio Tarrago Ros)
3.María va(マリアが行く) (Antonio Tarrago Ros)
4.El secreto(秘密)–chamame- (Antonio Tarrago Ros)
5.Chaqueño soy(俺はチャコの男)–chamame-(Antonio Tarrago Ros)

*チャンゴ・スパシウク
1968 年ミシオネス州生まれのアコーディオン奏者。1980年代前半にデビュー、1988年ブエノスアイレスに進出、ブラジル、オランダ、アメリカなど海外公演 も多く経験している。そのスタイルは従来のリトラル音楽の枠をはみ出すダイナミックなものであり、楽器編成などもユニークで、リトラル音楽の改革者の一人 と考えられている。またウクライナ移民の子であり、近年ウクライナ音楽をテーマにしたアルバムも制作しており、大きな話題を呼んだ。

6.El gato moro (エル・ガト・モロ)–chamame- (Ambrosio Waldino Miño)
7.La alegía que hace llorar(喜びは人を泣かせる)-cancion popular- (Chango Spasiuk)
8.Josefina(ホセフィーナ)–chamame- (Chango Spasiuk)
9.La ponzoña(毒)–chamame- (Chango Spasiuk)

*ロス・アロンシートス
1985年コリエンテスで結成され、現在大きな人気を持つグループ。同じ学校でラウル・アロンソ先生に音楽を習っていた学生によって結成されたため、このグループ名がついた。パーカッションを多用し、サンバやクンビアなどの楽しさをチャマメのサウンドに融合させている。

10. Camba Yeroky(カンバ・ジェロキィ)–baile de negros- (Osvaldo Sosa Cordero)
11. El paye(エル・パジェー)–chamame- (Aldy Balestra)
12. Te dejare una cancion (君に一つの歌を置いていこう)(Aldy Balestra)
13. Un chamame y un carnaval (一つのチャマメと一つのカーニバル)(Aldy Balestra)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#5  Folklorisimo
2010年10月18日(月)20:00~ <再放送10月22日 17:00~、10月24日 09:00~ >
日本でもなじみの深いベテラン・コーラス・グループ3組の近年の映像を特集。

*ロス・トゥク・トゥク
1960年トゥクマン出身者で結成された名門コーラス・グループ。かつて日本でもLPアルバムが多数発売されていたので日本での知名度も高い。
1. Ave de cristal(水晶の鳥)-chuntunqui- (Gonzalo Hermosa)
2. Cenizas(灰)–zamba- (Jorge Mlikota)
3. Brindemos(乾杯しましょう)(Ricardo Romero / Roberto Perez Manucci)
4. Cantor de la calle(通りの歌い手)(Jorge Diaz Bravo / Roberto Ternan)
5. Despues de tu partida(君が去った後に)(A. Rodriguez / Juan Jose Sola)
6. Ay corazon(ああ、心よ) (Carlos A. Sanchez / Ricardo Romero)

*ロス・キジャ・ウアシ
1953年ブエノスアイレスで結成され、ロス・チャルチャレーロスに続く人気コーラス・グループとしてロス・フロンテリーソスらと競う存在。来日でもおなじみ。2曲キジャ・ウアシの映像の後、フロンテリーソスが登場、その後再びキジャ・ウアシが登場します。
7. A Don Ata(アタウアルパ・ユパンキに捧ぐ)(Mario Alvarez Quiroga)
8. Kilometro Once(キロメトロ・オンセ)-chamame- (Transito Cocomarola)

<フロンテリーソス登場後>
12. De Pocito al Albardon(ポシートからアルバルドンまで)-cueca- (Roberto Palmer-Carlos A.Lastra)
13. La companera(道連れ)-zamba- (Oscar Valles)
14. Calle angosta(昔の通り)-cueca- (Jose Zavala)

*ロス・フロンテリーソス
キジャ・ウアシと同じく1953年に結成された人気コーラス・グループ。来日経験はないが、数々のアルバムで日本でもなじみ深い存在。
9. Recuerdo salteno(サルタの想い出)-zamba- (Marcos Tames / Ramon Burgos)
10. Como se dice adios(別れを告げるかのように)(David Bustamante)
11. Angelica(アンヘリカ)-zamba- (Roberto Cambare)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#6  Folklorisimo
2010年11月1日(月)20:00~ <再放送11月5日 17:00~、11月6日 09:00~ >

*アルフレド・アバロス Adolfo Abalos
1938年ブエノスアイレス州生まれのシンガーソングライター、ボンボ奏者。1955~67年までアルベルト・オカンポのグループに参加、1968年にソ ロ歌手としてデビュー。サンティアゴ・デル・エステーロに住んでおり、同地のレパートリーが多い。ラジオ、テレビ、フェスティバルなどによく出演してお り、現地での人気は高い。

 1. 誰が収穫をあげるのか Quien levanta las cosechas (Montoya)
 2. 予約されたもの La reservada (Blanco)
 3. カクイの心 Corazon de Kakuy (Rojas-Santillan)
4. 迷ったウルピジータのように Como urupillita perdida (Negrin-Andrade)
5. カタマルカの娘 La catamarquena (Falu-Castillo)
6. 55のチャカレーラ Chacarera del 55 (Hnos. Nunez)

*クティ&ロベルト・カラバハル Cuti & Roberto Carabajal
 クティは1947年、ロベルトは1953年、サンティアゴ・デル・エステーロ生まれの兄弟。名門カラバハル一家の出で、デュオ結成以前はロス・カラバハルに参加。海外公演も多く、1994年には来日も果たしている。

7. 忘却のチャカレーラ La del olvido (Carabajal)
8. 悲しい男のチャカレーラ Chacarera de un triste (Hnos.Simon)
9. 祈りのガト Gato de la oracion (Ternan-Carabajal)
10. 戻ってきてと私に言ってくれ Pedime que vuelva (Ternan-Carabajal)
11. 私たちはチャカレーラの種を蒔く Sembremos la chacarera (Roberto y Cuti Carabajal)
12. サンティアゴ・デル・エステーロの日曜日 Domingo santiagueno (Carabajal)
13. ノックせずに私の村へおいで Entre a mi pago sin golpear (Trullenque-Carabajal)

*エルマノス・トレード Hermanos Toledo
 1967年、カルロス&アニバル・トレドを中心に結成されたサンティアゴ・デル・エステーロの人気グループ。地元を中心に長い人気を誇ってきた。
14. 私を行かせてくれ Dejame que me vaya (Ternan-Carabajal)
15. 悩みに捧げるガト Gatito a las penas (Carnota)
16. 走って、走って Corria, corria (Dan-Carabajal)
17. ラ・オトゥンペーニャ La otumpena (Torres-Ferreira)
18. 農場のチャカレーラ Chacarera del rancho (Hermanos Abalos)
19. アニョランサス Anoranzas (Julio Gerez)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#7  Folklorisimo
2010年11月15日(月)20:00~<再放送11月19日 17:00~、11月21日 09:00~ >

*カルメン・グスマンCarmen Guzman
1925年メンドーサ生まれのギター奏者・歌手・作曲家。名門ロス・トロバドーレス・デ・クージョのメンバーだった兄に多くを学び、1940年代にタンゴ の作曲家としてデビュー、1950年代からフォルクローレに傾倒し、1958年ブエノスアイレスに居を移し歌手としてもデビュー。エクトル・ネグロ、アム レット・リマ・キンターナなど新しい感覚を持った詩人とのコラボレーションでも知られる。85歳になる現在も現役である。この映像の収録時でも80歳近 かったと推測される。ここでは弾き語りでバラエティに富んだレパートリーを披露している。

1. バルデラマ Balderrama (Cuchi Leguizamon-Manuel Castilla)
2. 私の青い村 Mi pueblo azul (Ramon Navarro)
3. ワインつくりの奇跡 Milagro del vinador (C.Guzman-Varela)
4. アマラディートス Amarraditos –vals peruano- (Perez-Duran)
5. 褐色のブエノスアイレスから De Buenos Aires morena (Carmen Guzman-Hector Negro)

*ジャミーラ・カフルーネ Yamila Cafrune
  アルゼンチン・フォルクローレ史に残る名歌手ホルヘ・カフルーネの娘で1965年生まれ。1992年父のトリビュート・コンサートで予定外に歌うこととな り、歌手デビュー。フェスティバルなどでの人気は高く、ポップな感覚をまじえたスタイルで幅広いファン層を獲得している。

6. 鳥たちの川 Rio de los pajaros (Anibal Sampayo)
7. あなたが何であっても Que seas vos –zamba- (M.Mendicute)

*ヒナマリア・イダルゴ Ginamaria Hidalgo
  1932年ブエノスアイレス生まれで、ニューヨークでバレエと歌を学び、アンドレス・セゴビアにその声を認められ、スペインにも留学、帰国後オペラで活躍 する他、米国で女優としても活動した。最終的に帰国してからは歌に専念、独特のソプラノで歌ったフォルクローレが評判を博し、特に日本では「ある古い歌の 伝説」などがヒット、ちょっとブームを起こし、1975年に来日公演を行った。1990年代から体調を崩し、2004年に亡くなった。5曲のうち3曲が 1998年のアルバムに収録されているので、当時のものと思われる。とはいえ明らかに体調は悪そうで、キーボードの伴奏だけで歌う姿はちょっと寂しい。歌 声には往年の輝きがうかがえるが。

8. 私は心を捧げにきた Yo vengo a ofrecer mi corazon (Fito Paez)
9. 灰 Cenizas –zamba- (Jorge Mlikota)
10. ロカ・デ・アモール Loca de amor –vals-
11. 昔のサルタ Salta de ayer –zamba (Jorge Mlikota)
12. アマール・アマンド Amar amando (Horacio Guarany)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#8  Folklorisimo
2010年11月29日(月)20:00~ <再放送12月3日 17:00~、12月5日 09:00~ >

*アルヘンティーノ・ルナとカルロス・ディ・フルビオ
ア ルヘンティーノ・ルナは1941年ブエノスアイレス州出身、カルロス・ディ・フルビオは1939年コルドバ生まれで、同世代とはいえ、あまりこれまで接点 の多くなかった2人の共演というところが面白い。ルナは1960年にガウチョの朗読者として活動を開始、歌手デビューは1968年。近隣諸国でも公演を行 い(日本にも一度だけ来たことがある)、自身のラジオ番組はフォルクローレ番組の定番の一つとして広く親しまれている。ディ・フルビオは1953年デ ビュー、南米のほか、メキシコ、スペイン、フランス、オランダなどでも公演経験があり、作曲者としても名高く、特に「ギタレーロ」は有名。

1 エボカシオン・デル・ススケーロ Evocacion del susquero –vidala-
(Ricardo Rodriguez Molina-Carlos Di Fulvio-Jorge Calvetti)
2 古き「悪い死のバー」 Viejo bar de mala muerte (Argentino Luna) ルナのみ
3 曲目不明 –gato-
4 ラ・トゥルンバーナ La tulumbana –chacarera- (Carlos Di Fulvio) ディフルビオのみ
5 ギタレーロ Guitarrero –zamba- (Carlos Di Fulvio)

*エンリケ・エスピノーサ
 1970年代から第一線で活躍する歌手で、ブエノスアイレス州出身。特にロマンティックなスタイルで知られる。ここではギター2本をしたがえ、明るい声で歌う。

6 私を居させて Dejame estar –zamba- (Oscar Valles)
7 私は歩みを止めて Detengo mi andar –cancion- (Enrique Espinosa-Argentino Luna)
8 わが血筋によるサンフアン San Juan por mi sangre –vals- (Ernesto Villavicencio)
9 大工の空 El cielo del albanil –chamame- (Teresa Parodi-Antonio Tarrago Ros)
10 日曜日、日が暮れるとき Cuando atardece el domingo –milonga- (M.A.Moreli)
11 君の4月の沈黙 Tu silencio de abril –zamba- (Fontana-Rojas)

*ホルヘ・ビーニャス
  1944年メンドーサ生まれのギタリスト、歌手。名手ティト・フランシアの弟子である。「エコス・デル・アンデ」のメンバーとしてデビューした後、ソロ・ デビュー。1972年にブエノスアイレスに活動拠点を移し、1974年にレコード・デビュー。彼の作品はメルセデス・ソーサ、スーマ・パス、ロス・アンダ リエゴスなどにも取りあげられ、スーマ・パスの晩年のアルバムでは伴奏も担当していた。

12 わが血筋によるサンフアン San Juan por mi sangre –vals- (Ernesto Villavicencio)
13 トナーダはこんな風 La tonada es asi (Jorge Vinas-Lopez Rivero)
14 ぶどう収穫の夢 El sueno de la vendimia (Ismael Guerrero-Jorge Vinas)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#9  Folklorisimo
2010年12月6日(月)20:00~<再放送12月10日 17:00~、12月12日 09:00~ >

*パコ・ガリード
  巨人ウーゴ・ディアスの至芸を継承するフォルクローレ・ハーモニカ奏者の一人。12歳で地元サンティアゴ・デル・エステーロのラジオでデビュー、19歳で 上京し、オデオンにアルバムを録音、1974年にはコスキンの新人賞を獲得。近年も積極的にアルバム制作を行っている。

1 カーニバルの香りPerfume de carnaval –zamba- (Peteco Carabajal)
2 人生のコプラ Coplas de la vida –chacarera- (Peteco Carabajal)
3 小さな歌い手でキザなやつ Cantorcito y presumido –gato- (Paco Garrido-M.Santillan)
4 わが想い出の残り火 Rescoldo de mis recuerdos –chacarera- (M.Santillan-Orlando Gerez)
5 サルトス・デル・イグアス Saltos del Iguazu –polca- (Paco Garrido)
6 悲しみのサンバ La tristecita –zamba- (Ariel Ramirez)
7 エル・エスコンディード El escondido –escondido- (Andres Chazarreta)

*ロス・インディオス・タクナウ
  日本でもおなじみの、ネルソン・アベル・タクナウ(1935年生まれ)とネストル・エドゥアルド・”カチョ”・タクナウ(1937年生まれ)による兄弟 デュオ。父と共に1946年にデビュー、他のグループでの活動後、1966年にロス・インディオス・タクナウを結成、1969年コスキン祭で新人賞を受 賞。1985~89年の間、別行動するが、再び結成し今日に至る。

8 ラ・レセルバーダ La reservada –zamba- (Felix Blanco-H.Camilioni)
9 恩知らずの鳩 Desagradecida –vals- (Angel Amato-Reinaldo Yiso)
10 私のクージョ娘のために Para mi cuyana –cueca- (Ricardo Dominguez Arancibia)
11 いつもサンフアンに帰ろう Volvere siempre a San Juan –zamba-
(Armando Tejada Gomez-Ariel Ramirez)
12 パラグアイ舞曲 Danza paraguaya –polca- (Agustin Barrios)
13 本物のサンタフェ男 Santafesino de veras –chamame- (Miguel Brasco-Ariel Ramirez)

*トマス・リパン
  1948年フフイ生まれの歌手、ギター奏者、民俗楽器奏者。1970年からサルタへ移り兄のグループで活動、1991年からブエノスアイレスに活動拠点を 移す。ハイメ・トーレスのグループに加わり、ドイツ、インドネシア、日本で公演。1995年からソロ活動を行っている。

14 ジャビの娘 La yavena –zamba- (popular)
15 ワシ鼻の男 El aguilareno –bailecito- (Jose Maria “Kolla” Mercado)
16 カサビンド Casabindo –carnavalito- (Manuel Acosta Villafane)  

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#10  Folklorisimo
2010年12月20日(月)20:00~ <再放送12月24日 17:00~、12月26日 09:00~ >

*アルベルト・カステラール
1918年生まれ、1938年サムエル・アグアージョの楽団でデビューしたという、アルゼンチン・フォルクローレ界最古参のピアニストの一人。1949年 からソロ演奏家として独立、初期のテレビ放送では広く活躍した。この映像収録時には80歳を超えていたかもしれない。自作を有名曲を披露している。

1 ラ・コンパニェーラ(道連れ)La companera -zamba- (Oscar Valles)
2 君の影になりたいQuiero ser tu sombra -vals- (Alcayaga-Quatromano)
3 月とわだち Luna y huella (Alberto Castelar)
4 君は私にサンバを1曲頼んだ Tu me pediste una zamba (Alberto Castelar)
5 イルペーの花 Flor de Irupe (Alberto Castelar)
6 瓦葺の屋根の家 Caseron de tejas -vals- (Sebastian Piana-Catulo Castillo)

*ロス・クアトロ・デ・サルタ
 マリアーノ・バカ(元ロス・デ・サルタ)、ワルテル・イバーラ(元ロス・デ・サルタ)、パトリシオ・ヒメネス(元ロス・デ・サルタ、元ドゥオ・サルテーニョ、エンリケ・アギレーラ(元ロス・ノチェーロス)の4人によって1996年に結成された王道コーラスグループ。

7 もう一度私を見つめて Mirame otra vez (Ayala)
8 私の夢に En mis suenos (Popular)
9 愛の法則 Teorema de amor (Montes)
10 額をさわりながら Tocando al frente (Teseira)
11 治療のトナーダ Tonada de remedio (Popular)

*ロス・ロマンティコス・デ・クージョ
 詳細不明ながら、名門ロス・トロバドーレス・デ・クージョのスタイルを現代に汲むグループ。クージョの名士アルベルト・ロドリゲスの作品などを歌う。

12 出会い El encuentro (Alberto Rodriguez)
13 愛と田園 El amor y los campos (Alberto Rodriguez)
14 時が来た Llegado el tiempo (Paloma)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#11  Folklorisimo
2011年1月3日(月)20:00~
地域的にも、時代的にもバラエティに富んだプログラム。

*アルベルト・カステラール
ア ルゼンチン・フォルクローレ界の重鎮ピアニスト。1918年ブエノスアイレス州生まれで、収録当時80歳前後だったはず。1938年プロデビュー、サムエ ル・アグアージョ楽団やマルタ・デ・ロス・リオスの伴奏者として広く活躍。1949年ソロ演奏家として活動開始し、1951年に初レコードを発表。テレビ 放送の初期にも自己のグループと共によく出演しており、一般ファンのなじみは深い。

1 ラ・コンパニェーラ(道連れ) La companera –zamba (Oscar valles)
2 君の影になりたい Quiero ser tu sombra –vals (Alcayaga-Quatromano)
3 月とわだち Luna y huella (Alberto Castelar)
4 君は私にサンバを1曲頼んだ Tu me pediste una zamba –zamba (Alberto Castelar)
5 イルペの花 Flor de Irupe (Alberto Castelar)
6 大きな瓦屋根の家 Caseron de tejas –vals (Sebastian Piana)

*ロス・クアトロ・デ・サルタ
ロ ス・デ・サルタのメンバーだったマリアーノ・バカ、ワルテル・イバラの2名に、元ロス・デ・サルタでドゥオ・サルテーニョのメンバーでもあるパトリシオ・ ヒメネス、ロス・ノチェーロスのメンバーだったエンリケ・アギレーラの4人による新グループ。サルタの人気グループのエッセンスが凝縮された豪華版。

7 私をもう一度見つめて Mirame otra vez (Ayala)
8 私の夢の中で En mis suenos (Popular)
9 愛の法則 Teorema de amor (Montes)
10 額にふれながら Tocando al frente (Teseira)
11 レメディオのトナーダ Tonada de remedio (Popular)

*ロス・ロマンティコス・デ・クージョ
詳細不明ながら、明らかにクージョ地方の名門グループ、ロス・トロバドーレス・デ・クージョの流れを引くグループ。チリに近いクージョ地方の民謡は独特の甘さと明るさがあるが、ここでも先駆者アルベルト・ロドリゲス2曲を含む典型的なレパートリーが披露される。

12 出会い El encuentro (Alberto Rodriguez)
13 愛と田園 Amor y los campos (Alberto Rodriguez)
14 時が来て Llegado el tiempo (Paloma)

ソロ・タンゴ:フォルクローレ#12  Folklorisimo
2011年1月17日(月)20:00~
新旧バラエティに富んだアーティストが5組も登場。

*サンバ・キピルドール
1943 年フフイ州生まれの歌手。1968年デビュー、1970年コスキン祭に出演し注目される。1974年「ミサ・クリオージャ」のヨーロッパ公演に参加、 1990年代に活動停止していたが、1999年に再開、その当時の映像と思われる。ここでは弾き語りで聞かせる。
1 カーニバルのサンバ zamba carnavalera –zamba (Oro)
2 愛する人よ、君の腕をおくれ Dame tu brazo amor (J.P.Fanny)
3 はるかかなたの歌 Cancion de lejos (A.Tejada Gomez-Cesar Isella)

*アレハンドロ・チャモーロ
 リトラル音楽の偉大なる先駆者エミリオ・チャモーロの息子であるアレハンドロが率いる、伝統的なリトラル音楽のグループ。
4 闘牛 El toro (C.Castillo)
5 ロサリーナ・ポラー Rosarina pora (Alejandro Chamorro)
6 サン・アントニオ農場 Granja San Antonio (Tarrago Ros)

*フリオ・ラカーラ
 1947 年ブエノスアイレス州生まれ、1961年ロス・デ・シモーカに参加、65年ラス・ボセス・デル・バージェに参加、テレビやフェスティバルで活動。1975 年単身コスタリカへ渡りアルバムを制作、以後ソ連、ブラジル、ペルー、メキシコ、スイス、ドイツ、アメリカなどで公演。彼の現代的な作品は多くのアーティ ストに取り上げられている。
7 瞳に塩を入れて Con la sal en los ojos (Julio Lacarra-Lina Avellaneda)
8 バグアラのコプラ Los coplas de Baguala (Recop.Atahualpa Yupanqui)
9 魂の友たちへ A los amigos del alma (Orlando Mino)

*ロス・ライカス
  1968年、ボリビア・サンタクルスデラシエラ出身のカルロス・フローレスを中心に結成、1972年アルゼンチンで「ロス・ライカス」としてデビュー、 76年に初来日し、好評を博し1979年にも来日。チリ、パラグアイ、アメリカ、パナマなど海外公演も多い。メンバー交替を経て現在も活動中。
10 フメチ Jumechi (Nunez)
11 君を愛するのはもう充分 (Carlos Flores-Jorge Mlikota)
12 出会い El encuentro (Carlos Flores)
13 私の運命はただ歌うこと Mi destino es cantar y cantar (Carlos Flores-J.Lopeteguy)

*ロス・ジャネーロス
同名のグループがいくつかありややこしいが、おそらく1970年代にRCAからアルバムを出していた4人組グループと同一と思われる。
14 カーニバルの薫りPerfume de carnaval (Peteco Carabajal)
15 青い星 La estrella azul (Carabajal)
16 生きる理由 Razon de vivir (Victor Heredia)

ソロ・タンゴ~フォルクローレ#13 Folklorísimo
2010年6月7日(月)20:00~他 <再放送=6月11日17:00、6月13日09:00>

*ロス・フロンテリーソス
<1953年サルタで結成されたモダン・フォルクローレ・コーラスの草分け的存在。すでにオリジナル・メンバーはおらず、現在は1980年代から参加したフアン・クルスを中心に3名+ギター2で活動中。スタイルは一貫して変わっていない。>
1. Recuerdo salteño (サルタの想い出)(Marcos Tames-Ramón Burgos)
2. Breve historia santiagueña(サンティアゴの短い物語)(Nacho Paz)
3. Paraguaya linda(美しいパラグアイ娘)(Norton)
4. Pastor de nube(雲の羊飼い)(Castilla)
5. Agua y sol del Paraná(パラナーの水と太陽)-chamamé- (Ariel Ramírez-Miguel Brascó)
6. Santa Cruz(サンタクルス)(Rojas)

*ロス・カラバハル
<「チャカレーラの父」カルロス・カラバハルを中心に、カラバハル一族を主に結成された名門グループ。映像時はペテコ、クティ、ロベルトが独立した後で、カリ・カラバハル、ムシャ・カラバハルが中心。>
7. Embrujo de mi tierra(わが故郷の魅惑)-chacarera doble- (Carlos y Peteco Carabajal)
8. Tacita de plata(銀の小杯)-zamba- (Hermanos Simón-José A.Faro)
9. Corazón santiagueño (サンティアゴの心)-chacarera- (Los Carabajal)
10. Selección de huaynos (ウアイノ・メドレー)
11. Penas y alegría del amor(愛の苦悩と喜び)(Mario Alvarez Quiroga-Rafael de León)
12. Desde el puente carretero(車の橋から)-chacarera- (Carlos y Peteco Carabajal)

*トリオ・ラウレル(カルロス・エスコバル=アレハンドロ・サンス=アルディ・バレストラ)
<1986年結成の新しいグループながら、高い人気を持つリトラル音楽のトリオ。>
13. Adentro del pozo(井戸の中に)-chamamé- (Aldy Balestra)
14. Las cuadreras ... políticas(クアドレラス...ポリティカス)-chamamé- (Aldy Balestra)

フォルクローレ#14 Folklorísimo
2010年6月21日(月)20:00~他 <再放送:6月25日 17:00、6月27日 09:00>

*コンフント・イボティ
<サンタフェ州セレスの出身者5人で1982年に結成されたグループ。リーダーはフアン・カルロス・マンシージャ。リトラル音楽史上、最高の売り上げを記録した、とも言われるほどの人気を誇る。ここで演奏されているのは1997年のヒット・アルバムに収録されたものが多いので、その頃の収録と思われる。>
1. Entre amigos y chamamé(友だちとチャマメの間に)(Bernardino Ramos-Hipólito Benedetto Oneca)
2. Revoleando rebenque(鞭を入れて飛び回りながら)(Ramón Merlo)
3. Jineteando el tosatado(小麦色の馬を乗り回して)(Ramón Merlo)
4. Mi ponchillo colorado(私の赤い小さなポンチョ)(Mario Millán Medina)
5. El viudo(やもめ)(M.Beningazza-Toti Aguilar)
6. Peón dominguero(日曜日の農夫)(Carlos Acuña-Gustavo Machado)

*ベロン=パラシオスのコンフント
<チャマメの大御所トランシト・ココマローラのグループの歌手だったサンティアゴ・ニコラス・ベロンとシモン・デ・ヘスス・パラシオスが独立して1961年に結成したグループ。現在ベロンは別に活動しているが、グループ名はそのままになっている。>
7. Al despertar(目覚めた時に)(Santiago Adamini-Juan Ayala)
8. Regreso a mi Taragüi(わがタラグイに帰って)(Simón de Jesús Palacios-Soto)
9. La sargento(ラ・サルヘント)(Simón de Jesús Palacios-Gómez)
10. Al estilo canillero(新聞売りのスタイルで)(Gómez-Brites)
11. Corazón, estás mintiendo(心よ、おまえは嘘をついている)(Simón de Jesús Palacios-Galarza)

*ミゲル・フィゲロアのコンフント
<「田舎の夜明け」という名の楽団を率いるミゲル・フィゲロアはコルドバ生まれでサンタフェ育ちのアコーディオン奏者。1977年にプロデビュー、1984年に アルバム・デビュー、これまでに25点以上のアルバムを制作。リーダーの兄弟や子供も参加したファミリーバンド。13は6月7日放送分でロス・カラバハル も取りあげていたスペインの詩人の詞に曲をつけたものだが、こちらはフィゲロア作曲。>
12. Pa’l que ciuda la majada(囲い場を世話する者のために)(Miguel Figueroa-Gustavo Machado-Víctor Figueroa)
13. Penas y alegría del amor(愛の苦悩と喜び)(Miguel Figueroa-Rafael de León)
14. Enganchados(メドレー)

*パロマ・バルデス
<1970年代初頭に「チャマメの女王」として売り出した女性歌手。しばらく活動していなかったようなので、この映像は貴重。いずれも往年の彼女のヒット曲。>
15. Costera(浜辺のポルカ)-polca- (J.Vicente Cidade-R.Linares)
16. Te traje un beso(私はあなたにキスをもってきた)-chamamé- (Oscar Valles-Orlando Vera)
17. Acuarela del río(川の水彩画)-canción- (Abel Montes)

フォルクローレ#15  Folklorísimo
2010年7月5日(月)20:00~他 <再放送=7月9日17:00、7月11日09:00>

*コキ・ソーサ
<1965 年トゥクマン生まれの歌手、著名な歌手メルセデス・ソーサの甥にあたる。1983年プロ・デビュー、メルセデスの招きで1985年にコスキン祭、1996 年には北米公演を行う。自己のレーベルも主宰しトゥクマンのアーティストの音楽CDを出している。3曲目には弟で歌手のクラウディオ・ソーサも参加。>
1. Tema final del solo(孤独のフィナーレのテーマ)(J.C.Martinez-Coqui Sosa)
2. Del norte cordobes(北部コルドバより)(Ica Novo)
3. Viene clareando(夜が明けそめる)(Atahualpa Yupanqui-Segundo Aredes)

*ウーゴ・トーレス
<同じく1965年生まれの歌手。父はロス・マンセロス・サンティアゲーニョスのレオカディオ・トーレス。1970年にボーカル・グループの一員としてデ ビュー、1985年にソロ歌手としてスタートし、1990年CDデビュー。キーボード、ボンボ、ギターのみのシンプルな伴奏で父の作品を歌う。>
4. No vas a creerme(君は私を信じないだろう)(Leocadio Del C.Torres-Roberto Ternan)
5. La otumpena(オトゥンパの娘)(Leocadio Del C.Torres-Marcelo Ferreyra)
6. De la Banda a Santiago(ラ・バンダからサンティアゴまで)-chacarera- (Leocadio Del C.Torres)

*ラス・ボセス・ブランカス
<1963 年結成の女性3人、男性2人の男女混声コーラス・グループ。メンバーを変えつつ活動を続けたが、1985年に解散。しかし1997年に活動再開しており、これは活動再開後のメンバーによるもの。近年も「アルゼンチンの女たち」の新バージョンを出すなど健在振りを示している。>
7. Pastor de nubes(雲の羊飼い)(Manuel J.Castilla-Fernando Portal)
8. Triunfo de las Salinas Grandes(大塩田のトリウンフォ)(Hamlet Lima Quintana-Norberto Ambros)
9. El arriero(牛追い)(Atahualpa Yupanqui)

*ロス・インディオス・タクナウ
<日本でも高い人気を誇る1935年生まれのネストルと1937年生まれのネストル(カチョ)による、ブエノスアイレス州出身の兄弟デュオ。1946年、父と 共にデビュー、1966年にデュオ結成。1985年、一旦別々に活動を始めるが、1989年再び2人に戻る。素晴らしいギターのテクニックとつやのある歌 声は健在。>
10. Me gusta Jujuy cuando llueve(雨の時のフフイが好き)-zamba- (Castillo-Yunes-Yacopetti)
11. La tonada es asi(トナーダはこんな風)(Jorge Vinas-Lopez Rivero)
12. Llanto en la selva(密林の涙)-polca- (Martin Torres)
13. Volver en guitarra(ギターに帰って)-chamame- (Roberto Galarza)
14. De alpargatas y chupallas(ぞうりと手提げ袋で)-cueca- (Jorge Vinas)

フォルクローレ#16  Folklorísimo
2010年7月19日(月)20:00~他 <再放送=7月23日17:00、7月25日09:00>

*マリアーノ・イニゲス
<バンドネオン奏者率いるグループによる器楽演奏による北西部のスタイル。かつてのパジョ・ソラ、エル・チャニャルシートなどの流れを引く伝統的なスタイルだが、現代では珍しい。>
1. Siete de abril(4月7日)-zamba- (Andres Chazarreta)
2. El remedio(なぐさめ)-baile- (Andres Chazarreta)
3. Escondido del Cachilo (カチーロのエスコンディード)(Oscar Valles-Hermanos Diaz)
4. La mocha ahorcada(絞首刑になった修道士)-chacarera- (Los Changos del Lavalle)

*アリエル・アクーニャ
<1961年コリエンテス州生まれのギター奏者、歌手。兄ネストル・アクーニャと共に長く父親と活動、1979年から兄弟デュオを組み、1985年からテレサ・パロディのバックで有名となり、その後ソロ活動を行なっている。シンプルなスタイルでリトラル音楽を聞かせる。>
5. El cristo de los villeros (貧しい者たちのキリスト)(Zito Segovia-Rogelio Baruffaldi)
6. El cielo del albanil(大工の空)-chamame- (Antonio Tarrago Ros-Teresa Parodi)
7. Las voces de mi gente(人々の声) –chamame- (Zito Segovia-Miguel Angel Vera Azar)

*ロス・キジャ・ウアシ
<1953 年ブエノスアイレスで結成された男性4重唱によるコーラス・グループの名門。メンバー交替を繰り返しつつ活動を続けてきたが、1980年に一旦トリオ編成 となるが、1986年オスカル・バージェスの引退と共に2名が参加、四重唱に戻っている。現在オリジナル・メンバーはカルロス・ラストラのみ。>
8. Angelica(アンヘリカ)(Roberto Cambare)
9. Kilometro Once(キロメトロ・オンセ)(Transito Cocomarola)
10. Mire que lindo es mi pais, paisano(同胞よ、私の国は何と美しいのだ)(Argentino Luna)
11. De pasito al Albardon(アルバルドンへの道)(Roberto Palmer-Carlos Lastra)
12. Como pajaros en el aire(空中の鳥のように)(Peteco Carabajal)
13. A Don Ata(ドン・アタ=アタウアルパ・ユパンキに捧ぐ)(Mario Alvarez Quiroga)

*チャカレラータ・サンティアゲーニャ
<フアン・カルロス・グラマホによって1984年に結成されたグループ。サンティアゴ・デル・エステーロ州の伝統的なスタイルのグループのエッセンスを再現しており、その人気は高い。このグループから巣立ったソロ歌手や演奏家も数多い。>
14. Gatito para Nahuel (ナウエルのためのガト)(Maldonado-Trullenque)
15. La sinfonia No.40(交響曲第40番-チャカレーラ・アレンジ)(Mozart)
16. Zamba del Chucaro(エル・チュカロのサンバ)(Horacio Guarany)

フォルクローレ#17 Folklorísimo
2010年8月2日(月)20:00~/8月6日(金)17:00~/8月8日(日)9:00~

*ラウル・パルマ
<1958年サルタ生まれの歌手&ギター奏者。1975年からブエノスアイレスに上京し活躍を続けている。ここではサイド・ギターとパーカッションをしたがえ自作を中心に演奏。>
1.サルタは褐色の女性 Salta es una mujer morena (Raul Palma) –zamba-
2.渡り鳥のように Como ave de paso (Raul Palma)
3.ラ・セレナテーニャ La serenatena (Jorge Diaz Bavio-Yuyo Montes) -zamba-

*チャカイマンタ
<1990年代半ばにデビューしたバンドネオン、ギター、ボーカルなどサンティアゴ・デル・エステーロ出身の4人組グループ。ここではサポートメンバーも加え、北西部の味を聞かせる。グループ名の由来となったアバロス兄弟の名曲も演奏。>
4.エル・ピンタオ(赤のガト) El pintao (Hermanos Diaz) –gato-
5.それで充分 Me basta con eso (Los Carabajal) –chacarera-
6.魂の友 Amigo del alma (Barros-Collante)
7.チャカイマンタ Chakay Mnata (Hermanos Abalos) –chacarera-

*パンチョ・エスカラーダ
<リトラル音楽にラテンリズムを加えたスタイルで「チャマメ・トロピカルの王様」と呼ばれる1957年サンティアゴ・デル・エステーロ出身のアコーディオン奏 者。これまでに14枚のアルバムを発表。サイド・アコーディオン、ギター、ベース、ティンバレスなどにぎやかな演奏。>
8.ビジャ・サラビーナへ A Villa Salavina (Pancho Escalada)
9.チャマメはこうして踊るもの Asi se baila el chamame (Mario Millan Medina)
10.エル・ガテアオ El gateao (Ramon Estigarribia)
11.アコルデオン・トゥジャ・ポラー Acordeon tuya pora (Tarrago Ros)

*ペルラ・アギーレ
<1945年サンタフェ生まれの歌手で、名作曲家アルセニオ・アギーレの娘にして、チャマメの巨人アントニオ・タラゴー・ロスの妻でもある。1970年代からギター弾き語りのスタイルで活動を始める。ここでは自作や父の作品を演奏。>
12.エスティロの歌い手 Cantor de estilos (Perla Aguirre) –estilo-
13.夜更かしのギター Guitarra trasnochada (Arsenio Aguirre) –zamba-
14.成長せよ、メンドーサ Crezca Mendoza (Perla Aguirre) –cueca-

*ジャミーラ・カフルーネ
<国民的フォルクローレ歌手ホルヘ・カフルーネの娘として1965年ブエノスアイレスに生まれる。1992年に歌手デビュー、バラード、ポップス系も手がけたが、ここでは伝統的なレパートリーを木ボードとギターの伴奏のみで歌う。>
15.ラ・コロコルテーニャ La corocortena (Felix Dardo Palorma) –cueca cuyana-
16.鉄条網に囲まれて Los alambrados (Marcelo Berbel) –milonga-
17.今は亡きチャカレーラ(ラ・フィナディータ) La finadita (Hermanos Diaz) –chacarera-

フォルクローレ#18  Folklorísimo
8月16日(月) 20:00~ <再放送=8月20日17:00、8月22日09:00>

*フアンホ・ドミンゲス
<ソロ・タンゴにはたびたび登場している名ギタリスト。前半はソロでタンゴを演奏するスタジオ・ライヴ、後半はドゥオでフォルクローレを演奏。>
1. Flores negras(黒い花)(Francisco De Caro)
2. La guitarrita(ラ・ギタリータ) (Eduardo Arolas)
3. Orlando Goni(オルランド・ゴニに捧ぐ)(Alfredo J.Gobbi)
4. El Chiula(エル・チウラ)-gato- (Juanjo Dominguez)
5. Corrales viejos(古い囲い)-milonga- (Anselmo Aieta)
6. Pasando los Diaz(パサンド・ロス・ディアス)-gato cuyano- (Juanjo Dominguez)
7. Kilometro 11(キロメトロ・オンセ) –chamame- (Transito Cocomarola)

*ボカル・デル・プラタ
<1990年代初めから活動を始めた男性2名、女性2名のコーラス・グループ。女性のエベ・ペソーレを中心にしたスタジオ・ライヴ。>
8. Padre del carnaval(カーニバルの父)-zamba- (Horacio Guarany-Cesar Isella)
9. Resolana(陽光)-zamba- (Eduardo Falu-Jaime Davalos)
10. Cancion del pinar(松林の歌)(Jorge Fandermole)
11. Zamba del aire(空気のサンバ)-zamba- (A.Santa Cruz)
12. Si te vas(もし君が行ってしまったら)- zamba- (Alfredo Zitarrosa)
13. Casi tanto como yo(ほとんど私と同じように)-candombe- (Hugo Radrizzani)

*グルーポ・アチャ
<1990年代後半から活動を開始し、2008年のプレコスキンを受賞した5人組グループ。現在活動停止中だが、この映像はCDを出し始めた1990年代後半のものと思われる。>
14. La doble(ラ・ドブレ)-chacarera- (W.Musso)
15. Amar, amando(限りなき愛の歌)(Horacio Guarany)
16. La telesita(ラ・テレシータ)-chacarera- (C.Carabajal-A.Chazarreta)