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| ■ラプラタ音楽雑記帳 por CHORIPAN -06/04/05 |
| ●#056 ブエノスアイレス発、タンゴとキューバ音楽ソンの融合「コロニサードス」●
CD: Independiente No.なし "Tangoson / Colonizados" ここのところアルゼンチン盤の発売点数がかなり鈍っていたのと、本の仕上げに時間がかかったのですっかり間が空いてしまった。 今回ご紹介するのは異色の1枚。最初はどちらがグループ名かわからなかったのだが、演奏グループが「コロニサードス」、CDタイトルが「タンゴソン」。また新しいタンゴのグループかと思ってCDをかけてみてびっくり。タイトル通り「タンゴ」と「ソン」の掛け合わせなのである。曲目は「リベルタンゴ」「ラ・トランペーラ」「エル・チョクロ」「ロス・マレアドス」などおなじみの曲ばかり。ところが聞こえてくるのはバンドネオン、バイオリンのみならずボンゴ、クラベス、カウベル… そう、この「ソン」とは映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クルブ」でもおなじみキューバの大衆音楽「ソン」(son)なのだ! グループ名「コロニサードス」は「植民地化された者たち」という意味で、キューバもアルゼンチンも同じスペインの旧植民地、ということだろうか。リーダーはコントラバスのロベルト・アメリセで、普段はタンゴとジャズ畑での活動が多く、なんとフアン・ダリエンソ楽団で来日したこともあるという。バンドネオンはグスタボ・パグリアで「ロス・コソス・デ・アル・ラオ」のメンバーとして来日したことがある。ギターはアルゼンチン人のネストル・バルビエリで、残りの3人(トレス=キューバの民俗的ギター、バイオリンと歌、パーカッション)はアルゼンチンで活動するキューバ人アーティストだ。 以前10年ほど前にブエノスアイレスを訪れた際に、ドミニカのファン・ルイス・ゲーラのCDが至るところでかかっていてびっくりした覚えがある。それ以前はCD店にサルサのコーナーがあることすら稀で、「どうしてアルゼンチンの人はキューバ系の音楽を好まないのだろう?」と思っていたので、その急激な変わりようがあまりに意外だったのだ。 7曲目にはキューバの名曲「二輪のくちなし」(ドス・ガルデニアス)が登場、モダン・タンゴ風の味付けになっている。それまでのタンゴ名曲のソン化と逆のパターンになっていてこれも面白い。そして8曲目は「黒い涙」をオーソドックスなボレロ・ソンのアレンジで聞かせ、なぜかトリは純キューバ風にアレンジしたシャンソンの「枯葉」なのでした…。 |
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