| |
| ■ラプラタ音楽雑記帳 por CHORIPAN -03/11/29 |
CD:EPSA 0393-02 Musica de la pelicula - Bar "El Chino" - es hora de retomar los suenos Beazley通り3566番地、ポンページャ地区の片隅に「中国人」というあだ名の店主が経営する小さなバーがある。開店してから47年、今の店主は2代目。店主を含め、夜な夜なタンゴを楽しむため、人々が集まってくる。 登場するのはペルーや米国での暮らしをへてポンページャに戻ってきたクリスティーナ・デ・ロス・アンヘレス、バーの隣に住み、コロン劇場の合唱団にいたこともあるというイネス・"カランドリア"・アルセ、4歳から歌い始め、ユーモアあふれるミロンガを得意とするオラシオ・プッチオ・アコスタ、「酒場のガルデル」と呼ばれるエンリケ・"エル・トト"・アコスタ、「バーの哲学者」と呼ばれ、CDでは珍しくメキシコの曲を歌うワルテル・"ターノ"・バルベリス、そして店主のホルヘ・"エル・チーノ"・ガルセスという6人の歌手たち。伴奏は30年前からこのバーの歌手たちをギター1本で支えてきたアベル・フリアス。 人生には山ほど「もの」がある。それらは大きく、気高く、美しい。魂を高貴な気持ちにさせ、明るくするし、心を元気にしてくれる。でも繊細だが至高といえる一つの「もの」がある。それは我々のところに静かに穏やかにやってくる。男らしさであり、忠誠心であり、感情であり、やさしさ。それは「友情」。 渋い曲をたくさん書いたウーゴ・グティエレスの作品で、1950年代にエドムンド・リベーロが歌って有名にした曲だが、まるでこのバーのために書かれたような曲である。 映画を見る機会は得ていないが、この映画の副題は「それは夢を取り戻す時間」という。これは一流にはなれなかったが、バーのスターとなった歌手たちの夢なのか。それとも「友情」という昔のブエノスアイレスの下町の夢を取り戻すことなのか。きっとその両方なのだろう。日本でこの映画を見る機会ができることを心から願う。もちろんこのバーにはいつか行きたいが、なにしろポンページャの場末。かなり治安が悪いんだよね、この辺。 |
|