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| ■ラプラタ音楽雑記帳 por CHORIPAN -03/ 10/15 |
CD:Nueva Direccioón No.なし "Tango agazapado / La Chicana" 1990年代後半、ブエノスアイレスで若手ミュージシャンたちが一斉にタンゴの再評価を始めた。あるものはピアソラの音楽に傾倒し、あるものはギター伴奏でガルデルのレパートリーを取り上げ、またあるものは本格的なオルケスタ・ティピカの復活を試みた。他にもさまざまなタイプのグループが登場し、それまでの沈滞が嘘のような活況を呈した。あれから約5年、自然と実力のあるアーティストたちが今も残って活動を続けている。今回紹介するラ・チカーナもそうしたグループの一つであり、デビュー当時から女性歌手+男性演奏家という組み合わせによるユニークなユニットとして注目を浴びていた。今回の1枚は "Ayer hoy era manñana" "Un giro extraño"に続く彼らのサード・アルバムとなる。 「ラ・チカーナ」は女性歌手のドローレス・ソラーと、作編曲・ギターのアチョ・エストルが中心となり、1995年に活動を開始、通常3?5名編成でライヴを中心に活動している。彼らのホームページ(http://www.lachicanatango.com/)によれば、結成当初から初期のタンゴにみられる「はつらつとしたリズム」に惹かれ、「皮肉なメロドラマ」にみられる「反骨精神」を強調してきたのだと言う。彼らのレパートリーは8割以上がアチョ・エストルのオリジナル作品。これまでも
"Llamame Chamame"(チャマメと呼んで)、 "El apagon"(停電)などの皮相的でユーモラスな作品があったし、今回のアルバムにも
"Una iguana y tres monedas"(1匹のイグアナと3枚の硬貨)、"Frankenstein"(フランケンシュタイン)、"Ayer
hoy era manñana"(昨日、今日は明日だった)などくせのあるタイトルが並んでいる。しかし曲調はタンゴの伝統を踏まえたもので、むしろ歌詞の内容に現代性を求めていく姿勢はあまり他のアーティストに見られない方向と言える。 |
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